「教科書を読めない子どもたち」って?!お子さんは教科書が読めますか?

今日は、「読解力」を取り上げてみたいと思います。

東大合格を目指すAI「東ロボくん」で有名な新井紀子先生のご著書、『AI VS. 教科書が読めない子どもたち』という衝撃的なネーミングの本が話題になりました。
「日本の中高生の多くは、中学校の教科書の文章を正確に理解できない。」という文言に、やはりそうかとの思いをもって、この本を手に取りました。

興味深かった点をご紹介します。以後の内容は全て新井紀子先生の『AI VS. 教科書が読めない子どもたち』(2018:東洋経済)をもとにしています。

〇AIの弱点
・万個を教えられてようやく一を学ぶこと
・応用が利かないこと
・柔軟性がないこと
・限定された枠組みの中でしか計算処理ができないこと  など

人間がこの逆を備えていれば、恐るるに足りず、ということです。
しかし、ここで、現代社会に生きる私たちの多くが、読解力を基盤とする、コミュニケーション能力や理解力を十分に備えているかが問題だと新井先生は指摘されています。

新井先生は、「大学生数学基本調査」の結果から、「文章の意味内容を理解する」というごく当たり前の意味での読解力がない=問題文が理解できないのではないかという疑問をもち、中高生の「基礎的読解力」の調査をされました。

その調査結果と分析の一部を読むだけでも、やはりそうかという思いがさらに強くなりました。

ここで、みなさんも、ぜひその調査の問題に挑戦してみてください。

【問1】

次の文を読みなさい。

仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアに主に広がっている。

この文脈において、以下の文中の空欄に当てはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。

オセアニアに広がっているのは(     )である。

①ヒンドゥー教 ②キリスト教 ③イスラム教 ④仏教

正解は、②のキリスト教です。

調査の結果、中学生の3人に1人以上が、高校生の10人に3人近くが正解できなかったということです。

ページをめくるたびに次々と衝撃の調査結果と分析が繰り広げられるのですが、やはりそうかという思いとともに、子どもたちの読解力をなんとしてでも高めていかなければという気持ちが強くなりました。

読みやすい文体で分かりやすく書かれていますので、興味をもたれた方は、ぜひ、手に取ってみられてはいかがでしょうか。

新井先生は、読解力を養う有効な策はないが、精読・深読に何らかのヒントがあるのかも、と書かれています。
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最後までお読みいただきありがとうございました。